打ってきた点を一冊に込める。株式会社ルプラン様サービス冊子制作事例

2023年3月31日

株式会社ルプラン様の主要サービス「Novelty Cafe(ノベルティカフェ)」の冊子制作を担当しました。

「ものにあふれたこの時代に、ものをつくる」

冊子に記されたこのコピーは「Novelty Cafe」の哲学を示すものとして、ラブソルで制作させていただきました。いわばお客さまのもの。しかし、自分たちに問い続けているテーマでもあります。

ウェブサイトやSNSで容易に顧客と繋がることのできるこの時代に、あえて紙の冊子をつくる。その意味を改めて問うこととなった制作の背景を、アートディレクション、デザインを担当した小野寺がご紹介します。

◆クライアント
株式会社ルプラン

◆制作期間
約1ヶ月

◆制作メンバー
プロデュース・撮影:池田 実加
編集:柴山 由香・野元 萌乃佳
執筆:上村 ゆい
ディレクション:小野寺 美穂
デザイン:浅野 亜由子

離れたから見えてきたもの、そのすべてを一冊に込める

株式会社ルプラン様は、ノベルティ・オリジナルグッズ制作やOEM事業など、ものづくりを通してお客さまのビジネスやブランドづくりを支える会社です。

実はこのルプラン社、弊社ラブソルにとっては血を分けた姉妹のような存在でもあります。昨年末、弊社ラブソルのものづくりの事業が独立。そうしてできたのが、株式会社ルプランなのです。

ルプラン創業以降、ラブソルは「Novelty Cafe」ロゴのリデザインにはじまり、サービスメッセージ制作やサービスサイトの記事編集など、顧客とのあらゆるコミュニケーションのサポートを行ってまいりました。

株式会社ルプラン ノベルティカフェサイト


https://noveltycafe.tokyo/

今回制作したのは「Novelty Cafe」のサービス冊子です。

私の入社当初から、自社の重要な事業として、たくさんのお客さまとのご縁を生み出してきてくれていた「Novelty Cafe」。

私はメインの担当ではなかったものの、我が子のように思い入れの深いサービスです。今回、分社化したことに伴って、他人のように眺めることで、ブランドの魅力を再度認識することとになりました。

例えば、Novelty Cafeが大切にしているブランド哲学。

“カフェでお茶をするように、一緒にお話をしながらものづくりをする”

“こだわりをもってものづくりをしたい人の力になりたい”

“贈って嬉しい、もらって嬉しい、未来につながるものづくりがしたい”

私はこれらが大好きで、今回冊子を制作するにあたっては「絶対に伝えたい」と思いました。

色やモチーフはもちろん、言葉の表現や表記の仕方やコンテンツ内容を、Novelty Cafeプランナーと共につくりこんでいきました。

ウェブの時代だからこそ光る「もの」の可能性。なぜいま、冊子をつくるのか?

冊子制作は、これまでに何度もご依頼いただき行ってきました。しかし今回、改めて冊子をつくる意義を考える機会になりました。

「ものにあふれたこの時代に、ものをつくる」

ラブソルで制作したコピーですが、この言葉は私たち自身につきつけられる問いでもあったのです。

これまで「Novelty Cafe」は、オフィシャルサイトやSNSなど主にウェブサイト上で、お客さまとコミュニケーションを取ってきました。

しかし、今回、会社設立に伴う新たな船出を感謝とともにお伝えするにあたり、より届く、アナログ媒体を選びました。

というのも、ルプラン社を支える提携工場やパートナー企業、また顧客の一部はウェブサイトやSNSを見る習慣があまりなかったり、あったとしても伝えたいことが伝わっていないケースが多くありました。

「Novelty Cafe」らしく”もの”で感謝を伝えたい。その思いから生まれたのが、この「Novelty Magazine」です

大きさはA4サイズ。ここには、「お年を召したお客さまやお取引先さまにも手にとってじっくり読んでいただきたい」というNovelty Cafeプランナーの思いが詰まっています。

これまでに一緒にものづくりをさせていただいた方のインタビューも掲載しています。コンテンツはNovelty Cafeのプランナーが制作したものをベースに、弊社のエディターが編集を施していきます。

実際に冊子を手渡したお客さまからは「インタビュー記事をじっくり読んで、Novelty Cafeの、寄り添ってくれる姿勢がとてもいいなと感じました」「こんなものもつくれるなんて知りませんでした!」「冊子を見ていて何かをつくりたくなりました」といった反響をいただきました。

便利さや手軽さ、環境負荷とは逆行するものではあるかもしれません

しかし、つくり手の思いを重さとして感じながらじっくり向き合える、冊子というメディアは可能性がある。何よりつくっていて、たのしい。

それを改めて感じました。