「ゆるいけど、尖ってる」ブランドをつくるとは根っこをとらえ、伝え続けること |「広報ゆる勉強会」クリエイティブ制作・ブランディング事例

2022年9月23日

みずのけいすけさんが主催する「広報ゆる勉強会」のクリエイティブ制作を、ラブソルが担当しています。

担当させていただいているのは、企画の軸となるロゴ・メインビジュアルに始まり、イベントを伝達・保存するビジュアルレポート、コミュニケーションを生みつながりを強めるzoom背景など。

企画の根っこから、その先までを伴走しています。

こちらの記事では、本プロジェクトを担当しているデザイナーの小野寺が、制作の全容をご紹介します。

たった一人の悩みから生まれた「広報ゆる勉強会」

「広報ゆる勉強会」は、これまで広告代理店、株式会社マイナビ、note株式会社を経て独立された、みずのけいすけさんが主催する勉強会。

これまで3度開催され、その度に数十名〜百名近い方が参加しています。その熱量は、レポート制作のために参加している私たちも毎回圧倒されるほど。

その勢いは参加者の方のツイートからも見てとれます。

こんなにも熱を帯びる勉強会ですが、たった一人の小さな悩みから生まれました。

広報を担当しているのは社内で自分一人。他の企業の広報さんと、横の繋がりを作りたいが出会う場がない

ある一人の方の相談を受け、みずのさんはツイッターでこのようにつぶやいたのです。

私は今回制作をご一緒して初めて知ったのですが、広報担当は中小企業やスタートアップでは、一人で担当しているということも多く、孤独や不安を感じている方も多いというのです。

それに加え、以前であれば、企業広報・採用担当者向けのオフラインイベントで広報担当者同士の繋がりをつくることもできたそうなのですが、新型コロナウイルス拡大によって出会いの機会すらなくなってしまいました

そのようなタイミングで、投げかけられたツイート。これまでに多くの個人や企業の発信の悩みに寄り添ってきた、みずのさんが立てたこの小さな旗に、どれほどの人が希望を感じたのだろう。そう感じいらずにはいられないはじまりでした。

ゆるく、しかしどこか尖っている。このクリエイティブにたどり着くまで

「きのう読んで、良かったnote」くらいの、ゆるやかな知見を持ち寄って、企業広報や採用広報について、相互に学びあうことを目指す。』

みずのさんが作成した、「広報ゆる勉強会」のコンセプトでした。みずのさんのやさしさや知見が詰まったこのすばらしい企画を、クリエイティブの力で後押ししたい。

そのようなおもいで作成したのが、こちらのメインビジュアルです。

緊張しすぎずに立ち寄れる、公園のような場所
不安や悩みを感じたときの止まり木に
食べ物を持ち寄って行う形のパーティー「ポットラック」のような参加者の個性が見えるものに

みずのさんとの打ち合わせの中で出てきたワードを一つ一つ拾い上げ、ビジュアルに落とし込みました。

カラーリングは、私が感じたものを大いに反映しました。

やさしく、ゆるいが、尖っている

この企画の根っこと、全容。鳥の眼と虫の眼で見た時に、私が感じた印象。これを伝えるべく、落ち着きやさまざま色と合わせることのできる包容力のあるネイビーと、蛍光色のオレンジ・グリーンを合わせました。

このカラーリングは、ビジュアルレポートにも使用しています。

ブランドをつくるということは、他にはない”色”を伝え続けるということ

ブランドや企画の立ち上げ時には、イメージを繰り返し伝えていく必要があります。しかもそのイメージは他の何にも似ていないものでなくてはいけません

このようにいうとふと心配になってくるのが「自分(自社)にそんなに特徴があるだろうか」ということ。

しかし私は、「おおむねの場合、大丈夫」だと思っています。

しっかりとその方(企業)の中に芯がありさえすれば、他と同じになることなんてない辿ってきた道のり、見て感じてきたもの、もともと備わっている性質。それらが複雑に交わってできる”色”は、絶対に他と同じにはなり得ない

そう信じて、日々お客さまと向き合っています。